まず、Webサイトリニューアルの目的を整理していきましょう。弊社で2024年8月に行った調査結果からその目的は企業によって多くのばらつきがあることが認識できましたが、それでもよく見ると大きく3つに分類できることが分かりました。
ひとつめは、売上への貢献、つまり売上を伸ばすことを目的におくことです。回答結果からは、トラフィックの拡大、コンバージョン力の強化、EC機能強化といった回答内容がそれにあたりますが、いずれも売上へ貢献すること、すなわち売上を拡大していくためのリニューアルです。
ふたつめは、顧客満足度の向上。一見、効果が見えづらい目的ですが、エンゲージメント率の改善や検索結果のクリック率などで測ることが可能なエリアです。UI/UXの改善、サイト体験の改善、インタラクション強化などがここに該当します。
そして最後は、運用における生産性向上。Webコンテンツが増加していく中で、とても大切な観点です。Webサイトと共に比例してリソースが増加するのではなく、生産性を改善しながら成長させていくのが企業のWebサイト。回答結果からは、コンテンツ更新効率化、オペレーションの効率化、そしてAIの導入も多くはこの分野から始まっているものと思われます。
問題なのは、目的と手段を間違えてしまうことです。経営陣に向けてリニューアル責任者が合意をとっていくプロセスでは必ず目的をしっかり定義し、そして投資対効果を明確にすることが必須です。また、そのことを考えた場合、Webリニューアルの目的は、「売上拡大」「顧客満足度の改善」「生産性の向上」の3つしかないのです。「トラフィックを拡大する」ことが目的なのではなく、「売上を拡大する」ために「トラフィックを拡大する」という論旨でプロジェクトを進めることが重要なのです。
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2024年10月11日
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この記事を書いた人

甲斐 博一
ユニファイド・サービス株式会社 CMO
グローバルIT企業における23年間のマーケティング経験に経営企画のスキルも加えB2B/B2Cともに経営とマーケティングを結び付けていくことをモットーとする。また、数多くのデジタルマーケティングおよびECの立ち上げや衰退ビジネスの立て直しも経験し、Webサイトを事業に貢献させてきた経歴を持つ。現在はユニファイド・サービスにて、B2B領域のビジネスにフォーカスし、CMOとしてマーケティングを推進すると同時に、新規事業計画と成長を支援する活動を並行して実践中。経営とマーケティング、事業企画、そしてリーダーシップを次世代に伝えていくための活動もライフワークとして行っている。