Googleは、検索結果の最上部にAIが生成した要約を表示する機能「AI Overview」を導入しました。ユーザーのクエリ※1に対して、信頼性の高い情報源から抽出した回答を即座に提供します。AI Overviewは、SGE(Search Generative Experience)とも呼ばれます。
AI Overviewの登場により、ユーザーはWebサイトをクリックして個別のページを閲覧しなくても、SERP(Search Engine Result Page:検索結果表示ページ)上で必要な情報を得られるケースが増加しました。これは、Webサイトへのクリックが発生しない「ゼロクリック検索」の増加を意味します。ゼロクリック検索が増えると、特に情報収集型のクエリ(例:「〜とは」「〜の方法」)で検索上位のコンテンツであっても、オーガニック検索※2からの流入が減少する可能性があります。
そこで、AI Overviewの回答に採用されやすいマークアップされた構造化データや、AIでは満たせない深い洞察・独自の見解・専門的な知見などを含む質の高いコンテンツの作成が、流入を維持する上で重要になります。
※1 クエリ:検索エンジンに入力されるキーワードやフレーズのこと。
※2 オーガニック検索:検索エンジンの広告枠(リスティング広告)を除いた、自然な検索結果からの流入のこと。
AIOと従来のSEOにどのような違いがあるかについて、明確な答えはありません。しかし、現時点(2025年11月時点)において、以下のような傾向が見られます。
| SEO | AIO |
最適化の対象 | Googleのランキングアルゴリズム | AI Overview、チャットボット、生成AIシステム |
目標 | 検索順位の上位表示 | AI回答への引用・採用 |
主要なアプローチ | キーワードの選定、被リンクの獲得など | E-E-A-Tの強化、ロングテールキーワード対策、構造化データの活用など |
このような違いはありますが、ユーザーにとって役立つ情報を提供し、ブランドの信頼性を高めるという根本的な考えは、SEOとAIOに共通しています。これを踏まえ、次の章で解説するような、AIに情報源として選ばれるための施策を講じることをおすすめします。
robot.txtとは、検索エンジンのクローラー※3に対し、サイト内のどのページを収集(クロール)して良いか、あるいはブロックすべきかを指示するテキストファイルです。AI OverviewがWebサイトの情報を参照するには、AIクローラーがコンテンツにアクセスできる状態であることが前提となります。
そのため、robot.txtで重要なページがクロールを拒否する設定となっていないかの確認が必要です。誤ってブロックされている場合、AIや検索エンジンに情報を伝えられず、SERPに表示される機会を逃すリスクがあります。
※3 クローラー:検索エンジンがWeb上のページを自動的に巡回し、内容を収集・解析するプログラムのこと。収集した情報は検索エンジンのデータベースに登録され、検索結果の表示に活用される。
サイテーションとは、Webサイトの名称や、会社情報、製品・サービスのブランド名などが、他のWebサイトやSNS、メディア記事などで言及されることであり、サイトの信頼性をあげるSEOの外部施策の一つです。これは、自社ブランドのE-E-A-Tを高める上で大切な要素ともなります。Googleの検索品質評価ガイドラインでも、ページの品質を判断する要素として「サイトや制作者の評判」が挙げられています。これは、実際のユーザーや専門家からどのように評価されているか、どのような場で言及されているかといった、外部からの信頼を重視するものです。
こうした外部での言及や高評価は、検索エンジンだけでなく、AI Overviewなどの生成AIが情報を要約・引用する際に、信頼性の高い情報源として認識されるための間接的な要素となり得ます。
AIOはSEOと最適化の対象が異なりますが、目的や基本的な考え方の多くは共通しています。AIOは、SEOをベースとしながら、AI時代の検索環境対策へと拡張した考え方といえます。SEO施策に注力すること自体は、結果的にAIO基礎対策にもつながるのです。
AI Overviewで参照されるページは、上位に表示されている高品質なコンテンツが多く含まれる傾向が見られます。そのため、まずはこれまで通り検索ニーズに応えたわかりやすいコンテンツを制作することが重要です。
この基本的な考え方は、Googleも公式に認めています。Google検索セントラルでは「AIの表示方法」について、「Google検索全般と同様に、AI機能にも基本的なSEOのベストプラクティスを適用できます」と明記されています。
したがって、検索意図に応えるコンテンツの作成、E-E-A-Tの向上、構造化データの活用など、基本的なSEO施策を怠らないことがポイントです。現実的には、まずSEO対策である程度(検索順位表示結果20位以上など)の結果を出したうえで、上述したAI対応を加えていくことが有効な取り組みといえます。
ユニファイド・サービスの「Unisrv AI Ready Web®」は、AIO対策も実現するAI時代のWeb構築サービスです。SEOに対応したコンテンツ生成に加え、最新のAI技術を活用しながら企業が持つWebサイト内の検索や対話機能を強化し、集客のみならずWebサイトでの体験強化を通じ、エンゲージメントやコンバージョンの最大化を図ります。具体的には、Webサイトを中心とするデータを管理し、その管理されたデータをもとに、サイト内検索、AIチャットの導入を通じて、Webサイト体験を強化します。
また、Webサイトの情報をAIが理解しやすいよう、構造化データの活用を徹底している点も特長です。外部検索エンジンや生成AIがWebサイトを正しく評価できるように設計し、AI Overviewなどの生成AIに情報源として選ばれるためのAIO対策を実施し、集客を強化します。
構造化データを用いることで、データのメンテナンス性が高まり、データを常に最新の状態に保てます。AIチャットでは構造化されたデータだけではなく、社内に蓄積された非構造化データも検索対象にし、より柔軟に信頼性が高い会話を成立させます。また、データ管理、AIサイト内検索、AIチャット、SEO/AIOといった部分単位での導入も可能です。また、GooleのAI Overviewと同様の体験を自社サイトでも実現できるEJ Generative Answersという機能も実装しており、ユーザーのサイト内検索体験をさらに高度化させます。
EJ Generative Answersを搭載したユニファイド・サービスの検索結果画面
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丸亀製麺をはじめとする多様なブランドをグローバル展開する株式会社トリドールホールディングス様は、国内外の店舗情報を正確かつ効率的に管理し、柔軟なWeb運用体制を確立することが課題でした。
ユニファイド・サービスは、各ブランドの店舗情報を構造化されたデータベースとして構築し、ヘッドレスCMSのデータ部として活用するソリューションを提供しました。これにより、MEO対策から発展し全店舗情報のマスターデータベースへと進化。データは一元管理しながらも、ヘッドレスCMSの活用でブランドごとにデザインを柔軟に差し替えるWebサイト制作を実現しています。
さらに、ヘッドレスCMSの担当者がノーコードで更新できる運用体制を確立し、構造化データをもとにコーポレートサイトの店舗数表示なども自動で行える仕組みづくりに成功しています。また今後、生成AIを活用した社内ナレッジの抽出に向けた検討が進められています。
構造化データの管理とヘッドレスCMSの統合は、トリドールホールディングス様の「感動体験を届ける」情報戦略の根幹を支える高度なデータマネジメント基盤となっています。
生成AIの普及は、検索結果の最上部にAI Overviewを表示させるなど、ユーザーの情報収集にも変化をもたらしました。ゼロクリック検索の増加に対応し、トラフィックを維持するには、従来のSEOを再度強化することが大前提としてあり、追加としてAIに選ばれるためのAIO施策を講じることが重要です。
特に、E-E-A-Tの強化や構造化データの活用、独自性の高いコンテンツ作成が重要となります。ユニファイド・サービスは、AIO対策も実現する「Unisrv AI Ready Web®」により、お客様のWebサイトを信頼性の高い情報源として確立、AI時代においても持続的な成長を支援します。詳しくは、以下のリンクもぜひご覧ください。
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2025年11月27日
この記事の監修者

甲斐 博一
ユニファイド・サービス株式会社 CMO
グローバルIT企業における23年間のマーケティング経験に経営企画のスキルも加えB2B/B2Cともに経営とマーケティングを結び付けていくことをモットーとする。また、数多くのデジタルマーケティングおよびECの立ち上げや衰退ビジネスの立て直しも経験し、Webサイトを事業に貢献させてきた経歴を持つ。現在はユニファイド・サービスにて、B2B領域のビジネスにフォーカスし、CMOとしてマーケティングを推進すると同時に、新規事業計画と成長を支援する活動を並行して実践中。経営とマーケティング、事業企画、そしてリーダーシップを次世代に伝えていくための活動もライフワークとして行っている。