「ChatGPTがあれば、Einsteinは不要ではないか?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。両者の決定的な違いは、学習データと情報の「信頼性」にあります。ChatGPTなどの汎用AIは、インターネット上の膨大な公開データを学習しています。そのため知識の幅は広いですが、企業固有の事情を知らないが故に、ハルシネーション(もっともらしい嘘)のリスクがつきまといます。一方、EinsteinはSalesforce内に蓄積された「企業のファーストパーティデータ(顧客情報、商談履歴、問い合わせログなど)」を基に学習・分析を行います。そのため、各企業のビジネス状況に即した、信頼性の高い回答や予測を提供できるのです。
【比較表:Einstein vs ChatGPT】
比較項目 | Einstein (Salesforce AI) | ChatGPT(汎用生成AI) |
主な目的/用途 | 企業ビジネスの予測、パーソナライズ、自動化、顧客関係管理(CRM)の最適化 | 広範な情報生成、対話、コンテンツ作成、アイデア出し、プログラミング補助 |
学習データ | Salesforce内の企業固有データ(顧客データ、販売データ、サービスデータなど) | インターネット上の膨大な公開データ(テキスト、コード、画像など) |
情報の信頼性 | 企業内のファーストパーティデータに基づく高い信頼性と正確性。ビジネス状況に即した情報提供。 | 一般的な知識に基づくため、情報の正確性や最新性が保証されない場合がある(ハルシネーションの可能性)。 |
専門性 | ビジネス領域(特にCRM領域)に特化し、深いインサイトを提供。 | 汎用的な知識を幅広くカバーし、多様なトピックに対応。 |
主要な価値 | 企業の生産性向上、顧客満足度向上、売上増加への直接的な貢献。 | 創造性の支援、情報へのアクセス容易化、多様なタスクの自動化。 |
倫理・セキュリティ | 企業データ保護、プライバシー、コンプライアンスを重視した設計。 | 倫理的課題や著作権問題、データプライバシーに関する懸念が指摘されることがある。 |
カスタマイズ性 | Salesforceプラットフォーム内で企業のニーズに合わせて高度なカスタマイズが可能。 | プロンプトエンジニアリングにより出力内容を調整可能だが、基盤モデルの変更は不可。 |
価格については、ビジネス要件によって構成が大きく変わるため、一概に「いくら」とは言えません。 自社に最適なプランと正確な価格を知るためには、Salesforceの営業担当者に直接問い合わせるのが最も確実です。
問い合わせの際は、「現在利用中のクラウド製品(Sales Cloud等)」「利用したいAI機能のイメージ」「想定ユーザー数」などを伝えるとスムーズです。無料トライアルやデモンストレーションの相談も可能ですので、まずは相談してみることをおすすめします。最新の価格情報は、Salesforce公式サイトの価格ページ(https://www.salesforce.com/jp/sales/pricing/)をご確認ください。
両者は対立するものではなく、Einsteinという強固なAI基盤の上に、Agentforceという新たなアプリケーションが構築されているイメージです。 したがって、Einstein Trust Layerによるセキュリティやガバナンスの仕組みは、Agentforceにもそのまま適用されます。
【比較表:Einstein vs Agentforce】
比較項目 | Einstein (Copilot) | Agentforce (Agent) |
役割 | 人間のパートナー・副操縦士 | 自律的な業務代行者 |
動作モード | 人間の指示を受けて動作(アシスト型) | 目標を与えられ自律的に動作(エージェント型) |
人間の関与 | 人間が最終判断・実行を行う(Human in the loop) | 人間は監督・監視を行う(Human on the loop) |
主なユースケース | メールの下書き作成、データ分析・要約、検索支援 | 問い合わせの自動解決、インサイドセールスの一時対応 |
AI活用の鍵となる「データの質」の課題にも対応します。 バラバラに管理されたデータの統合・クレンジングから、AIモデルの学習、導入後のチューニングなどをワンストップで支援。複数のベンダーに依頼する手間を省き、責任を持ってプロジェクトを成功へと導きます。
SalesforceのAI「Einstein」は、単なる便利ツールではありません。企業内に眠る膨大なデータを価値あるインサイトに変え、ビジネスの意思決定を次のステージへと引き上げる強力な基盤となります。
営業、サービス、マーケティングの各部門で、AIによる予測や自動化を活用すれば、生産性は飛躍的に向上します。さらに「Agentforce」への進化により、自律的な業務代行も現実のものとなりました。
AIの波に乗り遅れることはビジネス現場での競争に敗れ、企業の成長を阻害することにつながります。まずは自社のデータ活用における課題を見つめ直し、EinsteinやAgentforceの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
導入や活用についてお悩みの方は、ぜひユニファイド・サービスにご相談ください。専門のコンサルタントが最適なプランをご提案いたします。
(*) 当記事における価格情報や資格情報などは以下のサイトより引用しております。最新の情報などにつきましては、以下サイトへとアクセいただき、確認することをお勧めします。
公式情報へのリンク一覧
情報カテゴリ | 公式URL |
Sales Cloud価格 | |
Salesforce全製品価格一覧 | |
認定資格情報 | https://trailhead.salesforce.com/ja/credentials/aispecialist |
Agentforce for Sales発表 | https://www.salesforce.com/jp/news/press-releases/2025/04/03/agentforceforsales-announcement/ |
2025年12月16日
この記事の監修者

甲斐 博一
ユニファイド・サービス株式会社 CMO
グローバルIT企業における23年間のマーケティング経験に経営企画のスキルも加えB2B/B2Cともに経営とマーケティングを結び付けていくことをモットーとする。また、数多くのデジタルマーケティングおよびECの立ち上げや衰退ビジネスの立て直しも経験し、Webサイトを事業に貢献させてきた経歴を持つ。現在はユニファイド・サービスにて、B2B領域のビジネスにフォーカスし、CMOとしてマーケティングを推進すると同時に、新規事業計画と成長を支援する活動を並行して実践中。経営とマーケティング、事業企画、そしてリーダーシップを次世代に伝えていくための活動もライフワークとして行っている。